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ランボー ラスト・ブラッド

メモ:また寒くなっちまいやがった……。

 

ランボー ラスト・ブラッド 2019

 

監督:エイドリアン・グランバーグ

主演:シルヴェスター・スタローン

パス・ベガ

イヴェット・モンレアル

 

ストーリー

ミャンマーで軍隊に相手に大殺戮を繰り広げたジョン・ランボーは、アリゾナの実家に帰り、お手伝いさんとその孫娘イヴェットさんと暮らしていた。

イヴェットさんに、心の傷は癒えたのかと聞かれたランボーさんはこう答える。

 

『蓋をしているだけだ

 

そんな蓋を吹き飛ばす事件が発生!

事態は最悪の方向に転がり、ランボーは再び怒りを大爆発させる……。

 

感想・バレ無し

ランボーの最新作にして最終作。

前回の最後の戦場が、グロゴアバイオレンス映画の最高傑作で、ランボー最終作としても中々良かったんじゃないかと思ってたんだけども、リアルに10年近く流れて公開された本作は、成程最終作だなという話だった。

ただし、娯楽映画としては微妙な出来

 

以下ネタバレ感想

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に悪い点を挙げるならば、とにかく敵の弱さにつきる。

今回の敵は、メキシコの人身売買組織の一つなんだけども、これが2~30人程度しか構成員がいないのな。

だから、ランボーが覚醒して本気を出すと、ほぼ一撃のうちにゴミのように蹴散らされて終わり。いや、いつもの2以降のランボーっちゃランボーなんだけども、それでも今までの相手は多勢に無勢って感じだったじゃないの?

しかも、ほぼ脱出ミッションだったからサスペンスもあったのね。

ところが、今回は自宅地下に掘ったランボー特製トンネルにおびき寄せてのトラップ三昧なわけで、ランボーも撃たれるんだけども、緊迫感等は皆無なんだよねえ。

ってか、ギャグシーンにも見えちゃうくらい敵が罠に全部かかっていくというね。一人か二人くらいは罠を回避してほしかったですなあ。

 

で、敵のボスね。

組織のボスは兄弟なんだけども、イヴェットさんの顔をナイフで刻んで、犯しまくったあげくに薬漬けにして殺害したのは弟の方なんだよね。兄貴の方は組織のまとめというか、事務担当なのよ。

からして、ランボーが宣戦布告として首なし死体にするのは兄貴の方がよかったんじゃねーかな? まさか、それだけやった弟が直接対決シーンもなく、いきなり首なし死体になるとは思わなかったよ。

これじゃあ、最後の対決も盛り上がらないわな

ってか、ランボー、ボロボロなのに弱い者いじめに見えちゃうってのが、また……。

 

で、良かった点なんだけども、これ人によっては受け付けない部分でもあると思うのね。

ランボー自宅の地下に物凄くでかくて長いトンネルを掘ってるのよ。現実問題として考えるなら、ベトナム帰還兵が地下にトンネルを掘ってるって時点で病気を疑う案件なんじゃないかと思うんだけども、周囲は普通に受け入れてるのね。

つまり、この映画、限りなくファンタジーっていうか、ランボーの心を可視化した作品なのね。

だから、ランボーにとって孫娘みたいなイヴェットさんは、劇中の台詞にあるように、性善説に従って生きている、非常に現実感に乏しい純粋無垢なランボーの良心みたいな存在なのね。

で、それが蹂躙され踏みにじられる事によって、ランボーは怒り狂って、蓋をしていた過去=トンネルに敵をおびき寄せて、木っ端みじんに吹っ飛ばすのね。

実に判り易い過去との和解なんですわ。

私はこれが非常に気にいったんだけども、人によっては絶対に受け付けないと思うのね。

あまりに現実感が無いのですな。

これね、ここまでファンタジーにするならば、人身売買組織のくだりをカットして、父親に拒絶されて傷心しているイヴェットさんを狙って襲ってくるチンピラの集団程度で良かったんじゃねーのかなと思うんだよねえ。

で、そうなると、本編のグロシーンが不要かなぁと。

ホラー映画に慣れてる者としては、全然平気なだけに、上記の内容と合わせて観ていると、浮いてる感が半端ない。

畜産用フォークで串刺しにされた後に、ショットガンで頭部粉砕!

床に仕掛けたショットガンの弾で下半身爆砕!! 

とか、まあ、笑いながら見れるもんではあるけども、ここまで抽象的なシーンを連続させた後にやられるとねえ……。

 

確か当初の企画として、メキシコの集団誘拐ネタとか、SFっぽい強化兵士と戦うって噂が出てたような気がするのよ。(ここら辺、昔すぎて他の噂とごっちゃになってるかもしれない

で、私としては強化兵士ネタの方がランボー最終作として相応しいんじゃないかと考えたのね。

これからランボーになる男を、ランボーが止める話か、と。

ところが、どっちのネタも立ち消えになって、メキシコネタを(多分色々現実的な圧力とかがあったんだろうなとは思うんだけども)小さく先細りさせた本作が突然製作されたわけでして、で、それは何故だろうと思ったんだけども、観て納得。

 

スタローンがお爺ちゃんになったのね

いや最後の戦場の時点でお爺ちゃんだったけど、あっちのマッチョ爺から確実に老けてヨレヨレになってるのよ。(この空白の機関にエクスペンダブルズとかやってるわけだから、スタさんはすげえよなあ

この老いの説得力が凄いんだよなあ!

ブランクがあったとはいえ、ランボーが人身売買組織にボコボコにされるなんて納得できますか?

でも、この映画では、割と仕方ねえかなと思わせられるのよ。

スタさん、体が一回り小さく見えるし、顔もシワシワなんだわ。

でも、それが凄く良い味になっててね、事件が起こるまでのランボーの日常がずっと見てられるんだわ。

で、そんなランボーの過ぎた時間を感じさせるのが冒頭のボランティアのシーンだったりしてですね、ここで保安官が『ありがとうな、ジョン』って感謝するのよ!

いやあ、一作目からホントに時間が経ったんだなあ……。

 

というわけで、ランボー怒りのリハビリって感じで、しかもグロさは結構あるという映画でして、個人的には結構面白かったんだけども、娯楽としてのカタルシスがあまりなくてですね、人に薦められるかって―と微妙になっちゃうんですよねえ。

まあ、そこらへん覚悟してみるなら、こういう結末もありかな、と思うかも?

 

以上!