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ハロウィン

メモ:観たい映画が軒並み延期に加えて、映画館のポイント切れが近いというメールが! 多分。リーサルストームを観に行くんじゃないかな、と思う。

 

ハロウィン 2018

監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン

主演:ジェイミー・リー・カーティス

ウィル・パットン

ジュディ・グリア

アンディ・マティチャック

 

ストーリー

:え~、一作目のハロウィンの最後にマイケルは逮捕され精神病院にぶち込まれて今の今まで収監されておりました。

で、一作目の主人公、元祖(かどうかは怪しいが)スクリームクィーンのジェイミーさん演じるローリーは

いつか来るであろうマイケルの襲撃に備え、娘のジュディさんを鍛え上げ、家を要塞化した

だが、「あ、私の家って普通じゃない」と気づいたジュディさんに

絶縁されてました

そんなハッスルサイコ婆ちゃんと化したジェイミーさんですが、お孫さんのアンディちゃんにとっては良いお婆ちゃんなわけで

まあ、多少言動とか行動はぶっ飛んでるけど仲良くしようよ!

なんて家族ドラマをやってる裏で

マイケル脱走!

ジェイミー軍団vsマイケルの火蓋が切って落とされた!!

 

感想:バレ無し

いやぁ……ブラムハウスが噛んでる時点で

最低限の面白さは保証されているわけでね

うん、そこそこ面白いっすよ

でも、これなぁ……ハロウィンの一作目を見て惚れた人なら

ああ、まあ、こういう続編もありだよね

っていう程度の作品です。

個人的には2~4、ゾンビ版より遥かに下

5~レザレクションとドングリの背比べかな。

いや、4の没脚本からネタを拾ってきたのかなって描写があったりして、悪くないような気もするけど

なんつーか、同人作品みたいな雰囲気が最後まで抜けないのはどうなんだろう?

 

以下ネタバレ感想という名のこじれたファンの呟き

 

 

 

 

 

 

第一作ハロウィン以降全てリセット!

まあ、そのネタ、ハロウィンH20(七作目だっけ?)でやってたよね?

で、H20もマイケルの首を最後に刎ねて、次のレザレクションで最後に首を刎ねられたのは喉を潰されて喋れなかった救急隊員でマイケルは無事でしたっつて、ジェイミーさん、冒頭でぶっ殺されちゃうのよね。

いや、今作も要塞である家

つまり、マイケルによって滅茶苦茶にされたジェイミーさんの人生を爆破して、ジェイミー以下女性陣三人が自由になったって中々良いエンディングなんだけど

死体みせてないし、エンディングで呼吸音するしで続編決定

……まあ、いいけどさ、なんか酷い茶番に付き合わされた感がねぇ……

 

それとバレ無し感想でも書いたけど

ハロウィンという映画の同人映画感が凄いのよ。

 

一作目のオマージュシーン

例えば窓の外を見るとマイケルが佇んでいて、一瞬目を離すともういない

これをジェイミーさんに置き換えるとか

へぇ、と思うけども

で?

って思っちゃうのね。

そういうミステリアスな雰囲気と言いますか、ハロウィン一作目感をなんとか出そうとする癖に、ガソスタトイレの襲撃シーンで殺したおっさんの歯を抜いて、個室の上から落とすって

マイケルはそうはしないんじゃねえかなあ?

マイケルを覗きすぎて暗黒面に墜ちた医者も、なんだかなぁと思うけど

まあ、それは置いといて

頭を踏み潰して殺すってのはなんか、違うかなぁ

もっと言えば、脱走シーンで子供をぶち殺すってのは

かなり違うんじゃねえかなぁ

なんか、チグハグなんだよね。

一作目に点で目配せするのに、線で繋がってない、つまり監督が撮りたいものがフワッとしてるように感じるのよ。

監督の頭の中がマイケルのマスクの奥のように暗く空っぽに感じられるのよ

だから、ジェイミーさんを避けてるジュディさんが、最後の最後にマイケルに相対して、銃を手にしたら

訓練通りに覚醒してマイケルに一撃を加えるシーン

確かにカッコイイんだけども、すげぇとってつけた感が凄いというか

あそこだけ別の映画みたいと言いますか……。

 

 

かように、シーン自体はよくできてるんだけどハロウィンとして、いやさ一作目の正当続編として見ると、なんだか変じゃね? って所ばかりです。

一般人の家に潜入して、包丁を奪うシーンは二作目のオマージュなんだけど

あっちは包丁だけ取って誰も殺さずにふっといなくなってるんだよね

そっちがマイケルかなぁ

金づちでババアを殴り殺して包丁を奪うのは

マイケルじゃないかなぁ

全然関係ない一般人のおばさんの首を後ろから刺すシーン

マイケルだったら、後ろを幽霊みたいに通り抜けるだけじゃないかなぁ

 

あと、ここまでジェイミーさんが病んでるなら

もうちょっと確実に殺せる方法を用意しておくんじゃね? って思うのよ。

地下室に閉じ込めてガス爆発はないでしょ

 

つーわけで、文句ばかり出てしまう困った映画でした。

いや、良いシーンもある。

例えば冒頭の、病院でマスクを見せるシーンとか

でも、あれ以降、『そういうシーン』が無いんで、結果的にここもとってつけたような感が凄いんだよなぁ

ジェイミーさんが車に乗ってマイケルの移送を見届けようとしている時に

車の窓越しに近寄ってくるシェイプとかね

これ、多分元ネタは4の没シナリオにあった影法師=シェイプ=恐怖の象徴だと思うのよ。鷲巣さんの同人誌で読んだけど、この影響が結構4に妙な影を与えていると思うのだが――

 

だから、まあ……

暇だったら見てもいい作品ではあると思う。

でも、ハロウィン知らねぇ人間が観たら

なんでこいつ、こんなしつこいのって思うんじゃねーかな?

からし

普通のスラッシャーとしたら説明不足

ハロウィンとしてみたら、違和感だらけという――

ああ、また文句になったから以上!

終了!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談

:個人的に好きなのは1~4。

特に4の冒頭でルーミスと対峙する時の

のっぺらぼうみたいなマイケルの人間じゃない感が素晴らしすぎる。

それ故、後半の屋根をよっこらしょと登る人間臭すぎる描写が残念無念だ

それとロブ・ゾンビの二作。

ゾンビ版は、圧倒的な量感を持った男がどでかい包丁を振り下ろしてくる恐怖が出色

また、カーペンター版の『生まれつきの悪』に対して『早熟な悪』にしたのも素晴らしい。

スピリチュアルすぎる二作目は置いといて、一作目はホントにお薦め。

 

 

更に余談

:ジェイミーさんの吹き替えは、一作目を担当された藤田淑子さんがお亡くなりになられてしまったので、二作目の幸田直子さん!

こういうキャスティングは本当に嬉しい!