色々感想を書いて置いておく場所

おっさんが色々感想を書く場所

ブロックアイランド海峡

メモ:雨があがり、花粉がっ(鼻水)

 

Netflixで鑑賞。ただしNetflix製作作品ではないので、配信期間が終わり次第消えちゃうかも

ブロックアイランド海峡 2020

監督:ケヴィン・マクナマス マシュー・マクナマス

主演:クリス・シェフィールド

カエラ・マクナマス

ネヴィル・アルシャンボール

 

ストーリー

:え~、ブロックアイランド島に住んでいるクリスさん。親父のネヴィルさんが近頃ちょっと変で不安です

その頃、海洋調査をやってる姉のミカエラさんはブロックアイランド島に呼ばれる。

魚の死骸が海岸に打ち上げられたのだ。

9~10トンの死骸が……

 

感想バレ無し

:いや~、予告編がすげー面白そうで、ネトフリでランキングに入ってたりして、こりゃ楽しみだわいとワクワクしながら鑑賞し始めたんですがね

ガッカリ

雰囲気は頑張ってるよ。

でもね、こういう映画として肝心な屋台骨がすっぽり無いのね。

なーんでこんな映画作っちゃたかねえ。

一応、短いんで最後までは観れるけども、五分後にはぐっすり寝れる映画っすね。

あと某ドラマを何シーズンか見たことのある人ならば、超序盤でオチまでわかるんじゃないかなあ。

 

以下ネタバレ感想

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、まずはこの映画のネタについてね。

某ドラマってのはXファイルっすね。

で、まあ、開幕8分過ぎくらいにラジカセの時計表示が点滅してるんですね。

はい、出ました宇宙人です

この映画、アブダクトされた人間が端末として夢遊病者のように動き回り、研究用の素材を宇宙人に提供しているってお話なんですわ。

で、そこに割と定番の宇宙人ネタをクソ丁寧にぶっこんでいくんですな。

電子機器の誤作動

幻覚

記憶の欠落

動物の大量死

いやあ……今これやる?

あ、もしかしたら今の人達はXファイルとか知らないから新鮮に見えるのかな?

 

 

まあ、そこらは置いときますか。

で、前述のすっぽり抜けてる屋台骨なんすけどね

主人公のクリスさんの職業が不明なんですよ

つまりですね

サラリーマンの佐藤さんが会社からの帰り道でアブダクトされました

って一文には『うわ、ついてねえなあ』とか『ざまあwww』とか、様々な感情が湧くじゃないですか。

でも

無職のクリスさんがアブダクトされました

じゃあ、なんにも感情が湧かないのよ。

クリスさん、ティーンエイジャーにも見えないし、酒ばっかり飲んでるしねえ。もしかしたら漁師で今は季節柄やってないのかな? なんて色々想像してたけど、それについての言及一切なし

これじゃいくらクリスさんが熱演しても、『あ、はいはい』みたいなもんですわ。

類似ネタで『ズバコーン!』と一瞬だけ好事家を喜ばせたフォーガットンちゅー映画があったんですが、あれは母親っていう絶対的な存在を中心に据えたんで、珍映画だけどもちゃんと成立してるんですな。

 

それ関連で言えば、オカルトマニアの友人の描写もつまんねえんだよなあ。

情報提供者として、もっとうまくできたと思うし、絶対こいつをオチに使うか、クライマックスに助けに来させるべきだったと思うんだけどねえ。で、結果的にアブダクトされてクリスさんが変人だと思ってごめんと謝るとかさ……。

まあ、そんな感じで出てくるキャラがことごとく描写が足りないんですなあ。

 

更に言えば、クリスさんの末路ね

不明なの

あのね、オチを海洋調査研究の話と関連付けるのはいいのよ。

でも、そこで適用されるべきはクリスさんでさ、カエラさんじゃダメでしょ

クリスさんが帰ってくるからこそ、連中は次の場所に移動したってのが判るわけでさ、本編中せっかく考察したのに台無しじゃない?

ちなみにさ、こういうSFオカルト映画においての超重要な考察シーンを夢落ちにしたのも意味不明だよね。

そこを、そうしちゃったら雰囲気台無しじゃん。

ホント、なにがしてぇんだよ?

クリスさん個人の説明として、唯一語られる『短気』ってのも、葬儀のシーンだけしか発揮しないってのもダメすぎる。

ってか、葬式で『親父を殺して家を奪ったんだろう』って揶揄されたら誰だって殴り掛かるんじゃねーかな?

 

うーん、文句ばっかりじゃあれなんで、一応良いなと思った点をあげておくと、UFOそのものを描かなかったところですかな。

アブダクト/回収シーンとか、雲間に吸い込まれてくるくる回ってるところは、画面の暗さに助けられて一応怖いシーンになってますな。

海鳴り/叫び声/無線の音とかは、ラヴクラフト映画っぽい雰囲気もでてるしね。

ホラーを一手に引き受ける、ネヴィルさんの幻覚とかも良い感じっすね。

ただ、それも喋った途端に台無し感がなあ。

「鹿だ~、鹿だ~」とか原文で聞いても、吹き替えで聞いても、意図は判るんだけども、ちょっとねぇ……

それと日本語字幕がちょっと言葉足らずといいますか、字幕に慣れてない人が作られたのかな? 

あまり、よろしくないかと……

いかん、結局文句になってもうたw

 

ちゅーわけで、雰囲気作りに全てをかけた為に、まったく同情できないキャラが追い詰められていくという悪い意味で雰囲気映画です。

ぶっちゃけ、SFアメドラで40分一話でやる内容です。

モルダーが嬉しそうに聞いて回って、スカリーが呆れ、クライマックスで二人が海の上で困惑してて終わりってシーンまで見えちゃいますね。

だから、みんなXファイルを観よう!(白目)

どうしても見たい人は、吹き替え版で!

 

以上!!