色々感想を書いて置いておく場所

おっさんが色々感想を書く場所

TENET テネット

メモ:寒いのか暑いのか、はっきりしない天気が続きうんざりである。

 

TENET テネット 2020

監督:クリストファー・ノーラン

主演:ジョン・デヴィッド・ワシントン

ロバート・パティンソン

ケネス・ブラナー

エリザベス・デビッキ

 

ストーリー

:とある組織の特殊部隊員、ワシントンさんはオペラハウスで起きたテロ事件の鎮圧に紛れ込む。

上からの命令で、ある物と人物を保護するためだ。

だが、ワシントンさんは『敵』に捕まってしまい、壮絶な拷問の果てに死を選ぶ――

だが、それは『テスト』だった

世界の命運をかけて、熱力学第二法則を捻じ曲げた戦いが今始まる!

 

……で、合ってる?

 

感想:バレなし、というか……バレを書いても理解できないというか……

簡単に言うと面白かった

だけども、どう面白いかと聞かれると非常に困るのである。

八割ぐらい理解できない理論で

構成されているんだけど

語り口が面白い話だから。

私が文系だから理解できない部分が多いのかもしれないが

そもそも映画自体が理解を求めていないような気もする

よってお薦めは絶対しない映画である

 

以下、バレありの感想

映画において、物語を動かす『物』を『マクガフィン』といいまして

スパイ映画における『アタッシュケース』なんてのが良い例なんですが、これを中心に話が動けばなんでもいいわけです。

アタッシュケース』の中身を見せないでも成立するわけですね。

 

で、今作、TENETなんすけど

この映画、時間の逆行の理論自体が『マクガフィン』化しているような感じでして

理論はどうでもいいんだ。

ともかく話を追ってくれ、とばかりに細かい説明は置いといてガンガン話が進むのよ

こっちとしては、時間の逆行は

個人でできるのか

集団でできるのか

エリア単位で逆行できるのか

船を逆行させている時はどうやっているのか

逆行自体は任意で操作できるのか

とか、こう確実にしたい疑問点が湯水のように湧いてくるんだけど

それを考えているうちに

がっつんがっつんアクションが入ってですね

それがさらに疑問を加速させるっていう

俺の時間を逆行させてくれ! て叫びたくなる映画なんですわ。

単純なタイムトラベルもの、として私の頭が容認してくれないんですな。

ここら辺が文系の限界かなって思わされるんだよなあ

 

いや、映画としては極めて正しいんじゃないかと思う。

これ小説でやったら、絶対面白くない話なのよ。

映像で魅せる話なのよ。

それが判ってはいるんだけど、あまりにも日常の延長として

地味に渋く撮ってるんで、

こっちもホラ話として、わー、楽しいなー、と喜ぶ前に

今のは……ということはー……こういう考えで良いのかな……

いや、だとすると矛盾するか?

とかグルグル考えちゃうのよね。

 

ちゅーわけで、再視聴でガラッと違う感想になるかもだけど

現時点ではバランスが悪い映画のように思えましたな。

演技良し、アクション良し、音楽良し。

でも理に走りすぎて、それを誤魔化すように異常な速さで進行し

客を完全に置いて行ってるような気がします。

からして、ワシントンさんとパティンソンの最後の会話なんか

もうちょっとゆっくりやっててくれたら

凄く泣けたんじゃないかと思うのよ。

 

まあ、色々文句を書いたけども

それでも終わった後に面白かったなと単純に思えたんだから

凄くはある、と思う。

 

以上!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、一方向に時間が進む典型的な形の映画で

こういうネタを表現するっていう試み自体は凄く面白いんだけどね。

インセプションもそうだけど

そういう技術や理論自体も

全部主人公の妄想や死の間際の幻覚

としても映画として何とか成立しているので

個人的にはありかな、とも思う。

思うんだけども、今作はちょっと客との距離が

ありすぎなんじゃないかなと感じたのよ。

実はまだインターステラー見てないんだけど

どうもSFは苦手で……

大丈夫なのかね、ノーランは?

誰かブレーキ役はいないのかね?