メモ:昼と夜の温度差、週末は18℃ですって! もう笑うしかねえ!
ジャイアント・スパイダー/大襲来 1975
監督:ビル・レバーン
主演:スティーヴ・ブロディ
アラン・ヘイル・Jr
バーバラ・ヘイル
ストーリー
:ある日、アメリカの片田舎に隕石が落ちてきた!
で、その隕石の所為で、マイクロブラックホールという名のあまりでっかくない穴が出現した――らしい!
で、隕石の欠片からやや大きめの蜘蛛が出現!
多分、恐らく、きっとそうじゃないかな? と思うんだけど、そのうち一匹が超巨大化!
牛を食うわ、人を食うわで、田舎町は大パニックになっていく!!
異常事態に科学者の主人公スティーヴさんは調査に出かけるが
暴徒と化した住人たちは、銃を持ってるが肉弾戦で蜘蛛に挑み次々と死亡!!!
以降詳細は省くが、地球の危機を主人公チーム(どう見ても全員五十代以上)は回避できるのか!!?
感想:バレ無し
:ほんとーに、超ガキの頃、私は偶々テレビででっかい蜘蛛が暴れる映画を見て、うわなんじゃこりゃ!? と驚き、ラストに蜘蛛がでろんでろんに溶けて死ぬを見て絶句したんですな。
で、成長してから、あの蜘蛛映画ってどれだろ? と気になったわけでして
で、まあ蜘蛛映画っつったらこれだよねってことで
『世紀の怪物/タランチュラの襲撃』を購入して鑑賞。
モノクロ映画じゃねーか!!
いや、傑作だけど!
私が見たのは、確かカラーだった――
ってことは!?
……というなが~い前振りの果てに、方々で『超ダメな映画』として有名な本作をついに鑑賞するに至ったわけですな。
まあ、ダメな映画と言われるのは非常にわかる。
わかるんだが――世の中には、今やこれよりも酷い映画が有象無象にありましてですね、しかも思い出補正もあるのか、かなり楽しめちゃったんですなw
で、定期的に見返してるんですけども、この度吹き替えが入ったブルーレイが出たらしくて、苦笑いしながら財布を開く前にレンタルで再鑑賞。
……また楽しんでしまった。
なんだろなあ、凄く正しいB級映画って感じがするのよね。
以下ネタバレ感想
悪い意味でCG全盛の今の映画界と違って、簡単に巨大モンスターが作れない時代の映画だけあって、今作の蜘蛛は、軽自動車の後ろを改造した、祭りの山車みたいなフルスケールモデルなんですな。
で、移動する際は車をバックさせてのろのろ動くんだけども、これが失笑を買っているらしいです。例えばスチール、つまり静止画で見ると、まあ酷い。
ところが、この蜘蛛、実際映画で見ると
そんなに悪くないのよ。
いや、リアルではないよ。
でも、この蜘蛛、一応コズミックモンスターだからね?
こういうもんなんですよ。
で、フルスケールだからね、単純にでかいから実在感が半端ない。
遠目に草原(丈の長い草で下の車を隠してるわけだよ)を移動しているシーンとか妙な迫力があったりするのよ!
んで、主人公たちが坂道を上がっていくと、坂の向こうからぬっと出てくるシーンとか、うおっ!?と声が出る迫力だったりする。(坂の下から撮ってるから車が映らないのね)
後は小さな蜘蛛は実物、中くらいはギニョールというかぬいぐるみを投げつけられた役者が悶える熱演を見せる! うーん、低予算映画としては、かなり豪華だよなあ。
いや、ドラマは妙にリアルな貧乏くささが際立ってたり、主人公たちが全く科学者に見えなかったり、科学考証もアレだし、ぶっちゃけ監督に才能がねぇなあとは思うのよ。
でも、だからといって手抜きで作ってるんじゃなくてですね
自分達が何を作りたいかしっかり解ってて作ってる感が伝わってくるのね。
だから、妙に応援してしまう不思議な映画。
勿論、粗もたくさんある。
例えば、蜘蛛から逃げるエキストラが笑ってたりとか、マイクらしきものが映ってたりとかね。
画面が暗すぎて、クライマックスがよく判らんってのも、かなりいただけない。
でも、例えば前述のエキストラ達とかが物凄い全速力で蜘蛛から逃げていたり、モンスター映画で結構お約束のラジオから流れてくる終末に関するアジテーションが挿入されていたりと
つたないけれども
ツボを外さず、みたいな?
だからか、映画をニコニコしながら、楽しんで作ってますって感じがそこかしこで滲んでくるように感じられたりするのよね。
自主製作映画っていうよりも、学生映画のノリかな?
いや、商業映画でそういうのが感じられるのは良くないんだけどねw
(まあ、インタビュー観ると現場はバタバタして大変だったらしいけども)
つーわけで、ブルーレイはいずれ買おうw
まあ、思い出の映画って点もあるので、お薦めはしません!
でも、何かのはずみで事故で観てしまっても、そこそこ退屈な映画だけど最悪ではないかな、という感想を持つと思いますぜ?
以上!