メモ:レンタルで見てなかった映画ドバっと出て、見たい映画が劇場でドバっと上映されて嬉しい悲鳴。
ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密 2019
監督:ライアン・ジョンソン
主演:ダニエル・クレイグ
アナ・デ・アルマス
ブレラン2049のジョイ!最高ジョイ!
そういやリメイクハロウィンまだ見てねぇや
今回一番楽しそうw
相変わらず、立ってるだけで怖いw
ジェイデン・マーテル
リメイクITのビルやってた彼ですよ!
ストーリー
:ベストセラー作家にして大富豪のクリストファー・プラマー突然の死!
検死結果は自殺! それから一週間、ジョイアナ・デ・アルマス演じる看護師に呼び出しがかかった。警察が事件の聴取をもう一回したいというのだ。
屋敷に行くアナ。
待っていたのは上記太字の濃すぎる一族。
そして刑事二人の後ろには007!
感想・バレ無し
はいはい、面白いですよ~♪
いや、傑作とか名作とかの類でもないし、吃驚するようなトリックとか推理劇とかそういうんじゃなくてですね、こうスタッフもキャストもみんなニヤニヤしながら大体80点ぐらいの映画を肩の力を抜いて、たのしそ~に撮ってるのが伝わって来るんだよね。
特にダニエル・クレイグね。いや、ダニエル演じる探偵はあんまり突出した特徴が無くて、もうただのダニエル・クレイグにしか見えないんだけど、007の仏頂面から解放された、そう、トゥーム・レイダー一作目あたりの雰囲気と言いますか、うん、とにかく楽しそうなんだよね。
いや、渋いダニエルも好きなんだけどさ。
映画の雰囲気も、アガサ・クリスティの原作でも明るめの話を意識したかのような、のんびりほんわか殺人劇という感じ。
いや、ドロドロした人間関係を出そうと努力してるのは判るんだけど、やっぱ皆さんのニヤニヤが見えちゃって、こっちもニヤニヤしちゃうんだよ。
ブラナー版ポアロと同じですな。
みんなニヤニヤ!
つーわけで時間と金があったら見ても損はしないと思うですよ!
あとは、ミステリー物、特に一族物のお約束は大体網羅してるんで、そういうのが好きな人も、ちょいと見てみても良いのではなかろうか?
以下ネタバレ感想
自殺と思われた事件を、正体不明の依頼人からの依頼で捜査する探偵!
でも実際は行き違いからの、本当の自殺でした!
という真相が序盤の最後でいきなり語られて
おお?
となったところで、するっとブラックコメディに移行するのが良いんだよなあ。
一応、裏では実はフーダニット
誰が依頼したか?
がずーーーーっと引っ張られる謎で、それが最後の謎解きに直結するんだけど、真相云々は、まあ、そんなとこだろうと割と予想できると思うのよ。
だってクリス・エヴァンスの演技がもうそんな感じだし、何よりも、この話において、進行中の事件にずっと関われるのがジョイアナと007ダニエルとキャップクリスしかいないわけでね、ダニエルとクリスが裏で繋がっているのか、それともアナが最後に本性を現すのか、だけどそれだと謎解きでの解説役がいなくなるから――という嫌な消去法――まあ、ミステリー好きの悪い癖で、まあ、ね?
それでも、最後の最後にアナの嘘をつくとゲロを吐くという、ミステリーで犯人役には絶対不利な面白設定(アナが最後の最後まで自分が犯人だと思ってるのが、楽しすぎる!)が、まさかの武器になるとはね!
それと、序盤でプラマー爺ちゃんがポツリと言う
本物のナイフとニセモノのナイフの話、これって本質がちゃんと見えているか、現状を理解しているかって比喩だと思うんだけど、これをクリスが最後の最後で間違えるのがね、この家族を象徴しているというか、巧い幕切れだな、と。
いや、冷静に考えると
この後さらに酷い諍いが起きそうではあるし、アナの母親のなんやかんやもマスコミが穿り回しそうではあるんだけど
それを跳ねのけるだけの人間にアナが成長する話でもあるので、まあ、ハッピーエンドだわな。
とまあ、謎解きと騙し合い、そして成長譚がゆる~くまとまった作品。
繰り返すけど、傑作とか名作じゃなくて、ダラッと見れてニヤニヤできる
良作ですな。
以上!