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ハッピー・デス・デイ

メモ:庭のメダカを越冬させるために、睡蓮鉢等をプチプチで包んだが、そうやって防寒を完璧にすると暖かくなったりするんだよなあ。

 

 

ハッピー・デス・デイ 2017

監督:クリストファー・B・ランドン

主演:ジェシカ・ローテ

 

 

 

 

ストーリー

:ツリーは見知らぬ男のベッドで目が覚めた。

携帯の日付は9/18自分の誕生日である。

見知らぬ男「あー、いや、君、昨日の夜ベロンベロンだったから部屋に運んだんだ。あ、ほら、君の服は畳んどいたよ」

その時、扉を開けて見知らぬ男の友人が入ってくる。

「よう! ビッチと寝たか!」

イラつきながら寮に戻るツリー。

めんどくさい知人。父親からの電話。

そしてお節介なルームメイトが誕生日のカップケーキを用意してくれた。

「あ、ごめーん。あたし炭水化物は食べないの~」

ツリーは変顔で蝋燭を吹き消すと、ケーキをルームメイトの目の前でゴミ箱に投げ捨てる!

そして、その夜、ツリーは謎の殺人鬼に殺されてしまう。 

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ツリーは見知らぬ男のベッドで目が覚めた。

携帯の日付は9/18自分の誕生日である。

見知らぬ男「あー、いや、君、昨日の夜ベロンベロンだったから部屋に運んだんだ。あ、ほら、君の服は……」

 

感想:バレ無し

いやはや面白い

王道ループ物で、傑作とまではいかないけども

実は非常に丁寧に作ってあって、安定して面白いです。

ループ物お約束の、主人公の更生成長恋愛が巧い事スラッシャー映画と噛みあってるのが良いんだわ。

で、以前感想を書いた「新・13日の金曜日」で失敗しているジャンルミックス

全部成功しているのが素晴らしい!

iroirokannsou.hatenablog.com

作中でも引用されてるけど、「恋はデジャブ」ファンの人は必見だなあ。

 

以下犯人のネタバレあり

 この映画は、上でちらっと紹介した「新・13日」でもやってた

フー・ダニット?

あたし殺したのは誰なんじゃい!?

ビッチなツリーがループしまくるのがメインなんですな。

で、お約束の主人公の更生、成長が始まるんだけど

主人公が基本的にビッチなままなのが面白い。

これ、なにげに続編でカーター君が言う解決のキーワードに繋がってたりします

つまりコメディホラー

ところが中盤辺りで

実は体内へのダメージは蓄積していく

というループの上限が判明!

ここで割とシリアスなSFジャンルチェンジ

やった!すべて解決!

……と見せかけて

 

そもそも、なんで主人公が殺されたのか? という

ホワイ・ダニットラスト数分でぶっこまれて

怒涛のクライマックスに突入!

推理サスペンスSFスラッシャー恋愛コメディ映画という

ごった煮すぎる着地点に行くんだけど

これが物凄くオーソドックスに、余計な事はせずに判り易く撮っている

つまりバランスが完璧なので、ちゃんと丸く収まってるのよ。

これが素晴らしい

いや、真犯人もぶっちゃけ中盤ぐらいで

主人公の行動を逐一、知っているのは? と推理してみると

判っちゃうんだよ。

でも、そこで、目くらましの連続殺人鬼を入れてきて

ええ? 急だなと思ったら、結構そいつとの攻防が面白くなってきちゃって

さっきの推理を忘れちゃうんだよね。

 

で、最後にいきなりループして

は?

ってなって、そこで

カップケーキ!

おおおおおおおおおおおおおお!!!!!!

動機も納得。物凄く序盤にちらっと言ってるんだよねえ。あれは伏線だなと誰でもわかるんだけど、本筋に絡むものなのか、ネタなのか判別がつかないうえに、中盤と後半の楽しさで綺麗に忘れちゃうんだよね。

つまりダレそうになると、ジャンルチェンジするんだわな、この映画。

そこが巧い

自分達が何を撮っているか、それをちゃんと自覚していて

しかも商業映画として十分なサービスをきちんと入れているわけです。

実に隙のない映画

必見ですね。

 

 

余談ですが、吹替えなんですけどね

声優さん達は良い人達使ってると思うんだけど

何故か主人公の渾名「ツリー」を「トリー」って言ってるのよ。

……なんで?

なんか気になって吹替え途中でやめちゃったよ。

そういうもんなの?