メモ:世の中にはダイ・ハード病という物が確かに存在する。もう初代ダイ・ハードを初めて見た時の興奮は味わえない。
判っている!
それは判っているんだ!
だが、男達は、いやおっさん達は今日もアクション映画のコーナーをふらふらしてしまうのである……。
ファイナル・スコア:2018
監督:スコット・マン
主演:デイヴ・バウティスタ
ストーリー
:サッカー場がテロリストに占拠されたが、
そこにはめっちゃ強い男が一人いた。
ガシッ
ボカッ
バキューン
テロリストは死んだ。
スイーツ
感想:バレ無し
前述通りの極限状況を打破する無敵の男を笑って楽しむ映画。
それ以上でも以下でもない、極めて平均的な出来。
いや、一言で言っちゃえば
今風にしたサドン・デス。
サドン・デスってのはジャンジャンジャジャンのバンダムさん主演の気の効いたパチモンダイ・ハードでして、個人的にはそっちの方が面白かったかなあ、と思ったり。
おっさんですから、昔の映画の方が面白いってフィルターがかかってるだけでしょうけどね……。
いや、違うかな?
以下ネタバレ感想
なんかね、のへーっとしてるんですよ。
いや、お約束は全部網羅してるんですよ?
イカれたテロリスト女
エレベーター内での戦闘
クライマックスでの対決時に最初の方の伏線の回収
ね? 完璧でしょ?
でもねえ……なーんか、次から次へとシーンが流れていくだけで
印象が薄いんだよねえ。
主役のバウティスタの巨漢ぶりを捌き切れていないというか
割と細々としたことをやらせてるのよ。
これが、うだつの上がらないよれよれの中年だったら
こっちも盛り上がるのよ。クソったれぇ!とか言いながら
テロリストを満身創痍でフルボッコとか!
でもバウティスタなのよ。
でっかいの。
だから最高に盛り上がったのが、序盤の厨房での巨漢同士の肉弾戦ってのが……。
しかも、バウティスタ、結構リアルな戦闘力になってるのね。
いつもかなり押されちゃうわけ。
違うんじゃねえかなあ?
もっと序盤で無敵ぶりやって、やむなく怪我を追って、満身創痍だけど、超怪力!ってのがガンガン盛り上がるわけで、うーん、怪我はおってたけど、例えば足裏にガラスが刺さるようなやつが無いんだよ。
ハンデが無いわけ。
それを乗り越えるから、わーっと来るんだけどね……。
まあ、テロリスト側のお話が結構好みだったんで最後まで飽きずに見れたけど、二回目は見ないかなあ。
あえて推すなら、クライマックス前の中爆発は中々良かった。
大じゃない所がリアルで、爆破阻止できないって所もリアル。
だけども、避難誘導の仕方はそれでいいのかとかやっぱり引っかかるんだよねえ。
後は親玉がウォーゾーンパニッシャーさんで、最後にどたまぶち抜かれる所はスカッとしたけど、直後に血のりメイクの無いぶっ倒れた後頭部を見せられるというのは如何なものか?
斯様に、どっか一本ねじが外れたままドヤ顔をする映画であった。
まあ、退屈はしなかったからよかったです。
あ、フットボールだ! のシーンは勢いで大笑いしました。
ああいうのが、もっとあればなあ……。