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幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形

メモ:年を経た所為か、今の映画よりも昔の映画が無性に観たくなる。

なんというか――今とは違う意味で勢いがある作品が多くて、楽しくて仕方がないのである。

 

 

 

幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形 1970

監督:山本迪男

主演:松尾嘉代

中尾彬

 

ストーリー

:雷雨の中、タクシーに揺られる中村敦夫(若)

目指すは婚約者が待つ、山の中の洋館である。

だが、ようやく辿りついた敦夫さんは衝撃の事実を知らされる。

なんと婚約者はちょっと前に死んでしまった、というのだ。

悲嘆にくれる敦夫さん

墓参りする敦夫さん

その後ろに佇む白い人影。

振り向いた敦夫さんは――

 

感想:バレ無し

ともかく観たかったこのシリーズ。

とはいえ、昔の特撮映画、しかも怪奇映画である。

出来はそんなには――とナメてかかったら、こりゃ大変だ。

滅茶苦茶面白かった

勿論傑作、とまでは言わないけども

日本産の怪奇映画、スラッシャー映画、ホラー映画としては

かなり面白いんじゃなかろうか。

ちゃんと探偵パートもあり、ショック描写もあり、

格闘シーンに、死体もある。

なんだ全部あるじゃないか

 

以下ネタバレ感想

 実に無駄のない映画。

71分で余計な事はせず、それでいて複数のジャンル

ホラー・怪奇・探偵物・サイコホラーをまたぎ

とんでもない所へ話が発展していくのがとても楽しい。

いやあ、ちゃんと真相が怪奇物下を反転するとオチが見えるよ!

催眠術により、生きながらえた死体ってのがね

これが日本の田舎町に実によく合うんだよなあ。

 

主演の松尾嘉代もキッチリ主人公をしてるんだけど

私的には、主人公の恋人役で探偵役をやってる

中尾彬(若)が素晴らしかった。

 

いや、中尾さんは「本陣殺人事件」が大好きで

もうちょっと主演映画があればいいのにな、と思ってたから

嬉しすぎる不意打ち!

唸り声を上げる高品格との対決など

本編にいらないシーンなんだけど

アキラーッ! アキラァァァッ!!

と大興奮でございます。

 

ラストも

自殺とも、無差別殺人ともとれる納得の展開で(以下反転すると略

催眠術をかけた医師――実は館の女主人を無理やりモノにした過去があり、

その結果、産まれたのが殺人人形になった娘である――が、さくっと娘に

殺された結果、術が解け、娘は吸血鬼のように崩壊してしまう

それでスパッと終わる所なんか、もう最高である。

 

機会があったなら、絶対に観ていただきたい。

お薦め