メモ:ルフィが太陽で、黒ひげがブラックホールか……完結まで、あと10年かかっちゃうんじゃなかろうか(白目)
ゴジラvsコング 2021
監督:アダム・ウィンガード
ミリー・ボビー・ブラウン
ブライアン・タイラー・ヘンリー
ランス・レディック
ジュリアン・デニソン デッドプール2のあのガキ!
ストーリー
:聴覚障害の少女と交流するコング。
(色々あって)そんなコングに喧嘩を売ろうとするゴジラ。
地球最大のヤンキーバトルが今始まる!!(←的確な表現)
感想・バレ無し
:ええっとですね、個人的には100点の映画です。
モンスターバースというシリーズのとりあえずの完結編として、ぎゅうぎゅうに設定を押し込めてはいるものの、納得できるレベルでまとまったていたように思いますな。
まあ、欲を言えば、今作は前後編にするべきだったと思うんだけども、今の状況や興行収入から考えるとかなりの博打になっちゃうだろうからねえ。まあ、これで良かったんだと思う。
とはいえ、今作は最低でもモンスターバース三作、できたらキングコング対ゴジラ、可能ならばゴジラ映画全作見ていただけると、うほほっ♪とニヤニヤできるものと思われます。
以下ネタバレ感想
そしてさらに下の方に極ネタバレ感想
というわけで、ゴジコンです。
モンスターバース一発目のギャレゴジがゴジラ主演、髑髏島の巨神がコング主演、そしてKOMがメタボゴジラ最終作なんですな。
で、今作はコングが主演でゴジラは客演扱い。
若く世間知らずだったコングが、外の世界で宿命の相手と戦い、成長していく物語なのでありました。
ちゅーわけで、コングが滅茶苦茶表情豊か!
マグロ食ってご満悦なコング!
水面下から放射能熱線接近! やっべ! なコング!
溺れそうになって派手にゲロり、参った勘弁、なコング!
ぼっろぼろになって、疲れたっす、なコング!
髑髏島の巨神の時よりも、まあ主人公してるんですなあ。
ちょっと主人公しすぎていて、なんか毛むくじゃらの人間にしか見えない瞬間が多々あるんですが、これぞCG怪獣の醍醐味って奴かもしれませんな。
対するゴジラは、一応理由があるんだけども、終始怒ってるかムカついてる状態で、ちょっと損な役割かな、と。一応、あの世界では怪獣というよりタイタンという神様的な扱いなのよね。
あと、後半のコング戦は四つん這いでガンガン動き回ったりして
ゴジラ?
な感じですな。アンギラスも真っ青な動きなんだよね。
で、恒例の良いとこ悪いとこなんですがね、これはなぁ……。
今作の最大のアレな所は、ともかく酷い人間ドラマにつきるわけですよ。
役者陣は最高なのに、どうも色々カットされまくったあげくに追加撮影しまくったらしくて、ホントに怪獣プロレスの添え物になっちゃってるのよ。
人間側のキャラがペッラペラなのよ。
で、それに引っ張られるドラマもトレーシングペーパーかってぐらいにペラペラです。
なんで、この作品をアダム・ウィンガードが監督しているのかと割とマジで疑問に思いますな。
多分当初はもっとドラマパートがしっかりしてたんじゃなかろうか。
(そこら辺の残滓が、『君は勇敢だね』の手話とか、電気ショック辺りなんじゃないかな。あそこだけ、奇麗すぎるくらい伏線回収してんだよね)
でもですね
前作KOMのヴェラ・ファーミガがあまりに覚悟完了しすぎていて、ゴジラとキングギドラが霞むなんていう異常事態にまたなっちゃうよりはましだと思うのね。
だからして、欠点があるからこそ、今回の良い点、大迫力の怪獣プロレスに集中できたんじゃないかな、と。
まあ、昭和平成のゴジラもドラマパートはこんな感じの奴が結構あったしね。
でも小栗旬の扱いは、ちょっとあんまりかな、と(涙)
で、前述の前後編云々てのは
開始した時点でゴジラとコング以外、タイタン全員死亡! てのが……。(俺の大好きなラドンが! あのゴマスリクソバードが!(涙))
いやあ、コングと少女の馴れ初めを描く意味で、コミックで済ました髑髏島全滅の話は映像化すべきだったと思うぞ。
とはいえ、ゴジラとコングの結末に関しては、私は納得したし大満足!
コングが主人公の成長物語として見ていたので、あの渋い表情のラストのゴジラがちょっと良いパイセンに見えてくるってのが面白くてですね、いや、良いヤンキー映画見たなってw
で、髑髏島の巨神から引っ張ってきた地球空洞説、そして今作の地下世界ね!
いやあ、これが大変素晴らしかった!!
このビジュアルが見れただけでも、この映画を見た甲斐があったと思う。
モンスターバースって監督が毎回違って、作劇も毎回違うんだけども、芯の部分がぶれてなかったおかげで連続で観ても違和感はそんなにないのよ。
で、その芯の部分にあったのが、タイタンこと怪獣たちで、それを裏でがっしり支えていたのがこの地下世界なわけです。
つまりモンスターバース版の
怪獣島です。
未発見のエネルギーにより生物が巨大化する、我々の世界とは重力からして違う空間!
で、髑髏島等はその世界が地表に露出した物である、と!
いや、これ幾らでも続編作れますやん!?
このエネルギー狙って、宇宙人が来るのもアリっすよ!?
なんでもモンスターバース、本来ならここで完結の予定だったのが延長の可能性が出てきたとか。
ハリウッド版ガイガンとか発表されたら、それだけで絶頂しちゃうんじゃないかと思うわ……。
(そう考えると、やはり今作、前後編にして髑髏島全滅からの地下世界探検でコングパワーアップ。んで今作に繋げた方が良かったんじゃないかと思う)
ちゅーわけで、モンスターバースをずっと見ている人は迷わず観に行くべし――って、言わなくても観に行くかw
一般のお客様というか一見さんは……う~ん、あまりお薦めはしないかな。
なにがなんだか判らないと思う。
以上!
以下、映画を視聴をしてから閲覧のこと!
さて、メカゴジラですな!
いやあ、出るってのは知ってたんだけども、ビジュアルを知らなかったんで
いきなりセブンのナースみたいな感じで出てきた辺りから
うひょー!
ううううひょおおおお!
ってなもんでしたわ!
いきなりスカルクロウラー、ゴジラ直伝ゲロ熱線からの切り下げで真っ二つよ!?
んで、今作のメカゴジラ
昭和のメカゴジラ登場シーンの手首ぎゅるぎゅるをドリルクローにし
93年版ゴジラヲマッサツスルノダ版のギドラから製造されるをやってみせ
自我をもって人類の敵として大暴走し出すという、機龍の逆バージョンをやるっていう
まあ、大変素晴らしいやつなんですわ。
しかも口から赤色光線、全身に仕込まれたミサイル、後部には多数のバーニヤを装備し、ジャンプ打ち下ろしパンチ加速付きなんていう格ゲーっぽい動きまでしてくれる!
で、デザインよ。
あのね、これコング主演なの。
で、今作のメカゴジラ腕が長いのよ。
それって恐らくはキングギドラの首をイメージしてるんだけども
(KOMで唯一残ったギドラの首の骨を生体コンピューターにしている)
同時にメカニコングを連想させるのね。
とするとですね、地下空洞世界の謎エネルギーは
エレメントXが関係しているのか!?
とか妄想が止まんねーんだよ!
散り様も中々見事!
ちゃんと首をもがれるんだけども
その前にゴジラの背びれ斧で滅多切りにされてからの
ほぼフェイタリティ!
いや、前述のヤンキー映画ってのも、この辺りの流れみてると納得してくれると思うのね。だからして、メカゴジラはとことん悪役で、しかも手の付けられない馬鹿(自分の制御装置のある場所にドリルクローをぶち込む)、で、二人を圧倒するも一瞬のスキを突かれて完膚なきまでにぐちゃぐちゃにされるのよ。
スカッと爽快!!(*背骨付き)
あとはキンゴジを始めとするゴジラ映画へのオマージュシーンよ。
網で運ばれるコング!
ゴジラの口に物を突っ込んで熱線発射を阻止するコング!
電気ショック!(さすがに帯電体質にはならなかった! 残念!)
シンゴジオマージュの艦隊襲撃尻尾シーン!
同じくシンゴジオマージュの熱線集中放射による薙ぎ払い攻撃!
多分探せばまだまだあるぞ!
ちゅーわけで、興奮冷めやらぬままですが、〆ときましょう。
いや、ホント面白かった。
最後の故郷を悠然と走り回るコングと見守る人間の優しい眼差し!
コングはタイタンと人間の橋渡し役だったんだと、最後にちゃんと提示してコングの物語が終わるのがとても良かったです。
いやあ、モンスターバースボックス出ねえかなあ。
警戒してまだ買ってないんだよね。
出たら、変なおまけがついて高額でない限りは多分買う!
以上!
しかし、謎エネルギーと怪獣島が示されたわけだから
明確な死体が確認されなかったヴェラ・ファーミガがエネルギーを狙う環境テロリストによってメカゴジラⅡの頭脳として復活!
もしくは薔薇と融合するか、米軍が使ったオキシジェンデストロイヤー、もしくはブラックホールのなんやかんやで、ゴジラに対抗する巨大タイタンになって復活!
いやいや、金星人の力で蘇った善玉渡辺謙vsX星人が蘇らしたヴェラ・ファーミガの全面戦争――と幾らでもできそう!
妄想が果てしなく止まらないぞ!